2012年のミスター・オリンピアは、絶対王者フィル・ヒースが2度目のタイトルを獲得した大会です。最大のライバルであるカイ・グリーンとのハイレベルな直接対決は、ボディビル史に残る名勝負として今なおファンの間で議論されています。
2012年9月28日と29日にラスベガスで開催された第48回ミスター・オリンピアは、前年王者のフィル・ヒース(Phil Heath)がカイ・グリーン(Kai Greene)を下し、2連覇を達成しました。
トップ6
- フィル・ヒース (Phil Heath)
- カイ・グリーン (Kai Greene)
- ショーン・ローデン (Shawn Rhoden)
- デクスター・ジャクソン (Dexter Jackson)
- ブランチ・ウォーレン (Branch Warren)
- デニス・ウルフ (Dennis Wolf)
・フィル・ヒースの「密度と均衡」
フィル・ヒースの強みは、その圧倒的な筋肉の密度(デンシティ)と、3Dのような丸みのある立体感にありました。背面(バックポーズ)ではカイ・グリーンと互角の勝負を展開しつつ、フロントポーズやマスキュラリティにおいては、その完璧なプロポーションとセパレーション(筋肉の分離)で審査員を魅了しました。
・カイ・グリーンという最大の脅威
この年のカイ・グリーンは、過去最高のコンディションでステージに上がりました。フロント・リラックスからバック・ラット・スプレッドに至るまで、驚異的な筋肉量とコンディションを誇り、「カイが勝っていたのではないか」と論争が巻き起こるほど、フィル・ヒースを限界まで追い詰めました。
・ショーン・ローデンの台頭
のちのオリンピア王者となるショーン・ローデンが3位に入賞したことも、この大会の大きなハイライトです。クラシックなプロポーションと細いウエスト、そして流れるような美しいラインを武器に、デクスター・ジャクソンやブランチ・ウォーレンといったベテラン勢を退けました。
・ 時代の転換点
過去4度の優勝を誇るジェイ・カトラーが上腕二頭筋の負傷により欠場したため、この大会は「フィル・ヒースとカイ・グリーンの新たなライバル関係」の幕開けとして、ボディビルの新時代の到来を告げる大会となりました。

